備忘録: AWS環境下にRuby実行環境の構築
たまに外でRubyを触りたいときとかがあるので、AWS環境下にRuby(Rails)の環境構築手順を備忘録を含め記述
なお、先日構築したRails環境とは別に新たに構築しています。今回はちゃんと手順を記載。(笑)
AWSにてAmazon Linux Serverを構築
AWSのサーバーについてはEC2インスタンスにて、Amazon Linuxを構築。
無料利用枠の範囲内で利用したいので、t2.microを利用。
AWSにてインスタンスを構築し、keypairを作成し、SSHで接続。
※Amazon Linuxの場合、初期ユーザーは「ec2-user」のノンパスで、秘密鍵で作成したkeypair.pemを指定。
接続後、Ruby実行環境構築に必要なパッケージをインストール
必要なパッケージをインストール
# yum -y install git gcc openssl-devel sqlite readline-devel mysql-devel bundler
→ git: rbenvのダウンロードで使用
→ gcc: Rubyのインストールで使用
→ openssl-devel: Rubyのインストールで使用
→ sqlite-devel: SQLiteを使いたいのでインストール(Rubyのインストールには不要)
→ readline-devel: rbenvでrubyをインストール時に使用(rbenvについては後述)
→ mysql-devel: RDSを使用するため。gem mysql2のインストールを行う
→ bundler: Railsのアプリをデプロイする際に必要
rbenvのインストール
rbenvとは?
フォルダごとでRubyのバージョンを切り替えてくれるツール
あるフォルダにはRubyのバージョン1.9を設定でき、そのまた他のフォルダにはバージョン2.0を
適用できるもの。プロジェクトごとにRubyのバージョンが異なるときなどに便利。
似たようなものでRVMといったものもある。
#インストール方法、gitからrbenvをclone(※一般ユーザーで実行) $ git clone https://github.com/sstephenson/rbenv.git ~/.rbenv #rbenvのPATH設定 $ PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH" $ echo 'export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile #rbenvの環境設定を行うために以下を設定 $ echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bash_profile #rubyをインストールするために 、ruby-buildというプラグインが必要なのでcloneする $ git clone git://github.com/sstephenson/ruby-build.git ~/.rbenv/plugins/ruby-build #rbenvが実行できるか確認 $ rbenv -v rbenv 0.4.0-153-g3b6faa8 #versionが表示されればOK
Rubyのインストール
rbenvでインストールできるRubyのバージョンを確認する。
#インストール可能なリストを表示 $ rbenv install --list #指定のバージョンのRubyをインストール(現時点での安定版 2.2.2をインストール) $ rbenv install 2.2.2 #上記コマンド実行後、Rubyのインストールを確認する $ rbenv versions * system (set by /home/ec2-user/.rbenv/version) 2.2.2rbenvのインストールが思ったより時間が掛かる...
rbenvの使用方法
rbenvの使用方法について以下に記述
#Rubyのデフォルトのバージョンをインストールしたバージョン(2.2.2)に切り替える rbenv global 2.2.2 #rbenvの環境を適用するために、~/.bash_profileの再読み込みを行う source ~/.bash_profile #現在のRubyのバージョンを確認 ruby -v ruby 2.2.2p95 (2015-04-13 revision 50295) [x86_64-linux] #2.2.2のバージョンが表示されるディレクトリのRubyバージョンの設定方法
(事前にRubyのバージョン2.0.0-p645をインストールしておく)
#ディレクトリを作成して、作成したディレクトリに移動(直前に打ったコマンドの最後の引数が"$_"参照できる) $ mkdir local_dir && cd $_ #ディレクトリのRubyバージョンを設定 rbenv local 2.0.0-p645 #./bash_profileの再読み込みを行う soruce ~./bash_profile #Rubyのバージョン確認 ruby -v ruby 2.0.0p645 (2015-04-13 revision 50299) [x86_64-linux]
Railsのインストール
#gemをアップデート $ gem update --system # Railsインストール(--no-ri,--no-rdocオプションでドキュメント生成を省略) $ gem install --no-ri --no-rdoc rails #rbenvをrehashする(gemでinstallしたらrehashする必要あり) $ rbenv rehash #railsのインストールを確認 $ rails -v Rails 4.2.3 #バージョンが表示できればOKrbenvのrehashについて*1
※ちなみに自分の環境だと、railsのインストール時に以下のようなエラーが出てインストールできなかった。。
Building native extensions. This could take a while... ERROR: Error installing rails: ERROR: Failed to build gem native extension. /home/ec2-user/.rbenv/versions/2.2.2/bin/ruby -r ./siteconf20150818-9304-oo4faz.rb extconf.rb checking if the C compiler accepts ... yes Building nokogiri using packaged libraries. checking for gzdopen() in -lz... yes checking for iconv... yes ************************************************************************ IMPORTANT NOTICE: Building Nokogiri with a packaged version of libxml2-2.9.2 with the following patches applied: (以下略)
検索し、以下の処理を実施したら対処できた。*2
$ sudo yum -y install libxml2 libxslt libxml2-devel libxslt-devel $ gem install nokogiri -- --use-system-libraries $ gem install rails
以上でAmazon Linux上にRubyとRailsの実行環境を構築完了
余談。
上記環境構築に加え、VIMのRubyの設定を追加しました。追加方法は、こちらのページを参照しました*3
あとVIMで便利で矩形選択ができる方法があったんですね。。。
VIM開いて、Ctrl+vを押すと、矩形選択が可能みたいです(カーソルキーで)